思わず「ただいまー!」と言いたくなる、1軒家をイメージしてDIY! 八王子の大人気店のスープカレー屋さん「奥芝商店 八王子田代城」
JR八王子駅南口から徒歩5分。南口を降り洗練された中庭を抜けて
駅前通りを歩いていくと、老舗温泉旅館の様な佇まいのお店があります。
今回ご紹介するのは大人気のスープカレーのお店“奥芝商店 八王子田代城”です。
店内に入ると思わず「ただいま」と言ってしまいそうになる心やすらぐ空間はどのように作られたのでしょうか。

店主の田代さん
―元々はどのような建物だったのですか。
奥に大家さんの住まいがあって、大家さんがおとうふレストランをやっていたらしく、イタリアンチックな内装でした。
元々が飲食店だったので解体とかはなく、上から重ねて作っていきました。
カウンターも元からあったもので、上から板を貼って長さと奥行を出しました。

After

雰囲気に合わせてリメイクしたカウンターと、DIYで作った椅子
――DIYで作るきっかけは何だったのでしょうか。
節約をしようというところから始まりましたが、もともと物作りが好きなので、DIYする気は満々でした。
業者さんにお願いしてもなかなかイメージ通りにいかない気がして、昭和レトロ良さを出すにはDIYしかないと思いました。

窓はヤフオクで購入

ドアは元々あったものに木を貼ってあります
――イメージはどのように作ったのでしょうか。
札幌にある奥芝商店の本店が、一軒家でとてもいい雰囲気なので、そこをイメージしました。
本当は、一軒家がよかったのですが、なかったので一軒家をイメージして作りました。
そして、札幌にある知り合いのバイク屋さんが、札幌の奥芝商店のデザインも手掛けている発想力のある方なので、その方に色の塗り方や作り方を教えてもらいながら始めて、進めていくうちにはまっていき、その時その時の感覚でやっていきました。

天井には一軒家の雰囲気を出す為に梁が付いています

テラスもDIY!
席数を増やしたいけど、窮屈な空間にはしたくないと悩んでいたところ
テラス席のアイディアが出て、作り足したそうです。

Before
――苦労したところはありますか?
全部が大変だったんですけど、特に大変だったのは座敷ですね。
座敷の形が台形なので。台形に枠を作って、骨組み作って畳を貼るのは苦労しました。
あとは、寸法を測って、材料を買い出しに行くのが大変でしたね。

お座敷席はほっとくつろげる空間です

壁板のデコレーションでよりやさしい雰囲気が出ています。

お手洗いは和モダンな雰囲気で、ゆったりとした贅沢な空間です。

女性に嬉しい心遣いがあります。

窓、棚から間仕切りまで全て手作りです。
――失敗談などありますか?
失敗したというか、床に貼った板が時間の経過とともに反って浮いてきてしまったので、今は打ち付けて止めています。

床は板にウォールナットのステインを3度ほど塗り込んで味を出しています。

間仕切りも手作りです。
――見えている部分は全てDIYをしたということですが、どのくらいの期間がかかったのですか?
期間は大体1ヵ月くらいです。
やりだすとはまっていって、朝7時から夜の12時くらいまでやっていました。
やりだすとキリがないですね(笑)

客席から見える冷蔵庫には、カッティングシートが貼ってあります。

入口には“カレー”の表札。遊び心を感じます。
――最後にこれからDIYをしようかなという方へ、DIYでお店を作ってよかったと思えることを教えてください。
とにかく興味があればやってみるしかないと思います。
本当に自分好みで、心から達成感があります。
ただ・・うまくいかないことや辛いこともたくさんあるので、「妥協なくやり遂げる覚悟」が必要です。

自然の恵みがたっぷりの極上スープカレーと、ほっとする昭和レトロの空間は
至福のひとときを感じられます。
奥芝商店 八王子田代城
〒 192-0904 東京都八王子市子安町4-5-5
営業時間/火~金 11:00~15:00 17:30~21:30
日・祝 11:00~20:00
※ス-プがなくなり次第,終了いたします。
定休/月曜
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