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アンティークな風合いが格好良すぎる!「JUNK’y Guild」

アットホームな雰囲気が楽しい、いつもにぎわいを見せる店内

アットホームな雰囲気が楽しい、いつもにぎわいを見せる店内

JR八王子駅の南口から少しだけ歩いたところに、小さいけど個性的な飲食店が連なる、南口横丁という通りがあります。
今回お邪魔する「JUNK’y Guild」さんは、2009年にこの通りでオープンし、こだわりの手作りハンバーガーと美味しいビールの楽しめるお店として、たくさんの人に愛されてきたそうです。
しかし、こだわりのバーガーやお酒もさることながら、初めてお店に来た時に目を引くのが、このお店の内装です。使い古されたような雰囲気の床板や棚、漆喰を塗ったような落ち着きのある壁や広くて居心地のよいトイレなど、店内の目に見える部分のほとんど全てが手作りだそうです。
今回は、このお店の作り始めから内装や水回りの配管まで、全てを手作りで完成させた、店長のノナさんにお話を伺いました!

いつも優しい笑顔で迎えてくれるノナさん

いつも優しい笑顔で迎えてくれるノナさん

ーー現在は飲食店としてこちらで営業をされていますが、元々この場所はどういった物件だったのでしょうか?

この建物自体は古い木造の二階建てアパートで、その一階の一部屋にあたる広さの物件を、店舗として使わせてもらっています。
ここは以前は飲食店などではなく、女性用の矯正下着を作るお店として使われていたそうです。なので、そこから飲食店に流用できそうなものは給湯器くらいしかありませんでしたから、それ以外の設備を全て準備する必要がありました。その上、飲食店に不可欠な水回りも、小さな手洗いシンクと狭い和式のトイレしかありませんでしたので、そちらの方も色々と増設しなければなりませんでした。元々の床は普通のフローリングで、壁も普通の壁紙が張ってある、一般家庭と変わらないものでした。

ーーお店を作るのにあたり、業者に発注するのではなく、DIYで作ろうと思ったのは何故でしょうか?以前から手作りによる店舗作りなどを手がけていたのですか?

自分の部屋の内装をDIYしたことなどは何度かありましたが、それほど本格的なものではなく趣味の一つと言ったくらいのもので、店舗作り、しかも何もないところから全てを作るなんて、初めての事でした。初めての事なので当然ですが、何から始めていいかも分かりませんでした。
しかし、やろうと思っているお店のイメージは出来ていたんです。オープンの時点で、何年も使い込まれたような、古くて落ち着いた酒場の雰囲気を演出したいと思っていて、業者さんに頼むより時間がかかっても、自分で手作りした方が、よりそのイメージに近いものを作れると思ったのが、DIYでお店を作った理由の一つでもあります。

オープンして5年ですが、ノナさんの巧みな工夫で20年以上経っているようなテイストの床

ノナさんの巧みな工夫で20年以上経っているようなテイストの床

ーーその内装のイメージ作りで、参考にした文献や映画とかってあったんでしょうか?

海外のカントリー調の建築物や家具・インテリアなどが掲載されている写真集も参考にしたりしましたが、タレントのちはるさんが都内で経営しているカフェの内装が、イメージを作る時の一番の参考になっていたかもしれません。

ーー改装に取り掛かるにあたって、ノナさんがまず一番はじめに行った事って何だったのでしょう?

元々あった設備等を壊すことから始めました。物件内を点検した限り、お店でも使えそうなものは給湯器だけだったので、それと柱と梁を残して、全て壊して真っさらにしました。不要な壁なども、ハンマーやノコギリなどを使って、徹底的に取り除きました。
この時に出た大量の廃材は、市内にある廃棄物処理の会社に引き取ってもらいました。引き取ってもらうのは有料なんですが、そこはゴミの体積に応じて値段が変わるシステムだったんで、なるべく小さくまとまるように、ゴミを細かく切るなどの工夫もしてました。
廃材の運搬には、軽トラを持っている友人に手伝ってもらったりもしました。DIYの最初の段階は、軽トラが一台あると何かとスムーズに行えると思います。
あと、工事に入るよりも先にやるべき最重要課題が、近隣住民の方への挨拶です。少なからず騒音やホコリが出る作業だし、資材の運搬で車の出入りもいつもより多くなってしまうので、誠意をもって説明し、了承していただくことが大事ですね。

ノナさんがデザインした独特のレトロ感のあるカウンター棚

ノナさんがデザインした独特のレトロ感のあるカウンター棚

ーー内装に使った資材は、どのようなところで購入したのですか?

南橋本の「ロイヤルホームセンター」で購入したものが多いです。DIY用品からプロユースのものまで幅広くおいてあるので、欲しいものは大体ここで揃いました。
少量であれば木材などのカットもやってもらえるので、作りたいもののサイズが決まっていたら、部材の長さなどをメモしていくといいかも…でも、カットしてもらう数量が多いと有料になるので、そこは注意が必要です。
また、トラックの貸し出しもしてくれるので、お店のカウンターのような長い物の運搬にも便利で助かりました。
扉や棚の取っ手・店内照明用のライトなどは、福生のアンティークな家具やインテリアを扱うお店を物色したりし、イスやテーブルは飲食店用の業務用品を扱うお店なども何軒も回って探しました。

DIYで作った内装とマッチするインテリアの数々

DIYで作った内装とマッチするインテリアの数々

ーー完成までの工期って、どれくらいかかったんでしょうか?

約6ヶ月かけて完成させました。自分では扱うことのできないガスの配管だけは業者さんにお願いしましたが、それ以外は全て自分で作ったので、これくらいの期間は必要でしたね、お店作るのも初めてで、分からない事だらけでしたし。
5月から11月に工事していたので、梅雨時期には購入した木製の資材が湿気を吸ってしまい、反るわ割れるわで難儀しました。この時期のDIYを考えている方は、扇風機やエアコンの除湿機能を使うなどの湿気対策を講じることをオススメします。
この物件は、アパートの一階にある点と、目の前まで資材を載せた車が寄せられる点においては便利でしたが、まわりは住宅街でもあるため、作業中の騒音などには常に気を使いました。カナヅチ・ノコギリ・インパクトドライバーなどを使う、大きな音の出る作業は極力昼間に行い、日が暮れたら比較的騒音の少ない、塗装・壁の漆喰塗りなどの作業を行うようにして、周囲の迷惑にならないよう心がけて作業にあたりました。

ーーDIYでお店作りをしていて、こだわったところや思い入れの深かったところは、どんなところでしょうか?

床や棚・壁などのアンティーク風にする加工にはこだわりました。新品の素材を使いながらも、経年変化した味のある雰囲気を出すために何度も試行錯誤し、最終的には
①新品の板材を、釘でこする・カナヅチで叩く・ヤスリでひっかくなどして、傷をつける
②バーナーでランダムに焦げ目をつけていく
③調色したステインを塗装する
といった手順で、納得のいくものが作れるようになりました。
あと、トイレ作りには思い入れがあります。元々は和式の便器が設置された、わずか0.5畳分の狭小なトイレで、お客様に使っていただくには心苦しいトイレでした。トイレの壁を壊し、和式の便器を取り外し、新たに壁を作って扉を設置し、快適で広いトイレに作り変えました。ただ、和式の便器から洋式の便器に付け替えるまでに期間が空いてしまい、その間トイレをガマンすることが多くなり、尿道結石になってしまいました(笑)トイレの改装を考えてる方は、こちらにも注意してもらうといいかもしれません。

傷を付けたり、焦げ目を付けることで味わいある色味に変身を遂げた棚の扉

傷を付けたり、焦げ目を付けることで味わいある色味に変身を遂げた棚の扉

ーー最後に、これからDIYでのお部屋作りを考えている方にアドバイスをいただけますか?
みんなも時間をかければ絶対できるから、ぜひ一歩踏み出してお部屋のDIYに挑戦してみてください!DIYの資材やグッズの売ってるお店も紹介しますし、作り方で分からない事とかあればアドバイス出来るかもしれないので、気軽に相談しに来てくださいね!

JUNK’y Guild
〒192-0904
東京都八王子市子安町1-6-8
電話/042-649-8986
営業時間/17:00〜24:00
定休/木曜日

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