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TOUMAI

テラスから傾斜地いっぱいに見える青々と茂った芝生

テラスから傾斜地いっぱいに見える青々と茂った芝生

高尾駅南口より町田街道に出て、南方向に13分程歩くと、丘の上にきもち良く風の抜けるお店「TOUMAI(トゥーマイ) & Amahina(アマヒナ)」はあります。TOUMAIとは、アフリカ・チャドで発見された人類最古の原始人のニックネームで、現地の部族語で“人類の希望”を意味します。このお店は、オーナーの一家4人と明治生まれのおじいちゃん夫婦とが暮らしていた『ごく普通の民家』でした。その場所に新しい命を吹き込み、ご近隣のみなさまに楽しんでもらえるように作られたコミュニティースペースだそうです。
TOUMAIのプロジェクトが産声をあげたのは、2002年。ひょんな時、現オーナーの父であるヒロさんが、この傾斜地独特の眺めのよい景色を近所のみなさんに楽しんでもらえるような喫茶店をやってみたいなぁ、と言い出したのがきっかけだそうです。それと時を重ねて、当時から現在まで世界中の100ヶ国以上を歩き続けて取材活動をしてきた長女のユキさんが、世界各地から集めてきた収集品や写真、そしていろんな世界の話を、周囲の人々と一緒に楽しむことができたら面白いだろうなぁ、と言い始めました。『ならば、世界の広さが感じられるカフェにしてみる?』と思い立ったものの、ユキさんはカナヅチ一本持ったことのない女性。さて、ここからどんな風にTOUMAIは産まれたのでしょうか?

世界中の100ヶ国以上を歩き続けて活動をしてきたオーナーのユキさん

世界中の100ヶ国以上を歩き続けて活動をしてきたオーナーのユキさん

ーー異国情緒溢れる素敵なお店ですが、これらはどのような構想で作ったのですか?

アフリカ大陸縦断ツアーをしていた時に知り合ったガクちゃんって人が、四国で住宅を自分の手だけで4軒も作ってしまったという話を聞いていたので、まずは彼のアドバイスを求めようと思いました。元々、建物自体はごくごく普通の民家で、庭もいわゆる日本の普通の庭って感じだったんですけど、彼をここに呼んだら「ここ一面は芝生を風が吹き抜ける気持ちのいい場所になる」と言ってくれて。それから、モロッコのタイルをここに貼るといいとか、私がインドから持ってきた扉をテーブルにしたらどうかって、たくさんのアイデアを出してくれて、具体的にどのように作ればいいか、すごく簡単そうに教えてくれたので、これは自分でもできる!と思って、彼のアドバイスに従って実際に作業をスタートをしました。

ガクちゃんのアドバイスを参考にしながら出来上がった、異国情緒溢れる店内

ガクちゃんのアドバイスを参考にしながら出来上がった、異国情緒溢れる店内

ーーお店は2つありますが、それぞれ工期はどれくらいかかったのでしょうか?

まず、築50年を経たおじいちゃん夫婦の住んでいた民家を居住出来るようにDIYにとりかかったのですが、周りのみんなには「そんなのできっこない」って言われながら始めました。でもガクちゃんに言われた通り、床を変えたりペンキを塗ったりしているうちに、たくさんの友人達が手伝ってくれるようになって、だいたい8ヶ月で、現在のブティックAmahinaになっている棟のリフォームが完成しました。
それから、現在カフェ&ダイニングTOUMAIになっている築25年の民家のDIYに着手し、約2年後の2006年に、ほぼ完成しました。

改装前のTOUMAI

改装前のTOUMAI

ーーDIYでお店作りをしていて、こだわったところや思い入れの深かったところは、どんなところでしょうか?

最後に残ってしまった庭が、とにかく大変でしたね。20年間手が入れられずにジャングル化していたので。「重機じゃなければ無理だ」と業者さんに言われた大きな石や木の根もあり、どうしようかと思い悩みましたが、力持ちの友達が全て人力で取り除いてくれました。そこからガクちゃんの音頭の下、基礎からテラスを作って芝生を並べ、約3ヶ月あまりで草ぼうぼうのジャングルから、一面グリーンの美しいガーデンに大変身しました。

ーーお店のオープンはいつ頃だったのですか?

TOUMAIのオープンは2006年6月30日です。赤ちゃんのような状態で実験的にTOUMAIはオープンしました。当初からDIYを手伝ってくれていて、現在ハンドメイド・ブティックのAmahinaを切り盛りするヒカリがたった一人で店番を始めました。そこから、手先の器用なタカがカフェに加わり、世界各国の味が楽しめるオリジナルコース料理を承るようになり、ワールドミュージックをベースにしたライブや、ウエディングパーティー等もできる様になり、コミュニティースペースとして成長を重ねてきました。普段TOUMAIを盛り上げてくれている近所のお客様たちが、学園祭の工作気分で民家のDIYに乗り出してくれたのには、感謝感謝です。
そうして、2009年7月7日の七夕の日に、Ama(ネパール語で母)とmahina(ハワイ語で月)を掛け合わせた造語でお店をAmahina(アマヒナ)と命名し、月のように、そして母のようにたおやかにお客様をお迎えする場所として、ハンドメイド商品を専門に扱うブティックをオープンさせることができました。

ヒカリさんが世界中から集めた魅力的な雑貨の置かれた店内

ヒカリさんが世界中から集めた魅力的な雑貨の置かれた店内

ーーTOUMAIはたくさんの方々の手によって作られ、支えられてきたのですね。

そうなんです。TOUMAIは裏方も含め、“手作り”をこよなく愛する人たちの集合体で動いています。家をゼロから手作りしてしまう通称:天才ガクちゃんを中心に、そこに集う人たちがそれぞれ、自分の得意なことをTOUMAIで才能開花させていっている、という感じです。ボランティアベースの庭仕事隊を結成すれば、今度はガーデニングが得意な人が集まる、というように。それはまさに、開店当初、私が目指していた“大人のサークル活動”の場。お客さんにも、単なる飲食をする場所を越えて、お店に参加してもらいたかったんです。そういう人の手が持つ強さと温かさで作り上げられた空間なら、また別のお客さんに原始的な力強いパワーを持って帰ってもらえる。それこそTOUMAI&Amahinaがいつも思い描いている願いです。

いつも優しい笑顔で迎え入れてくれるヒカリさん

いつも優しい笑顔で迎え入れてくれるヒカリさん

ーー今後の展開などあれば教えて下さい。

実は、TOUMAIは今も少しずつ進化していて、また新しい施設を作ろうと計画中なんです。またガクちゃんが来てくれてみんなでDIYをする予定なので、もしどんな材料でどんな風に作るか興味がありましたら、お手伝いは大歓迎なのでTOUMAIのスタッフに声をかけてくださいね!

このカウンターや棚も手作りだというから驚き

このカウンターや棚も手作りだというから驚き

ーー最後に、これからDIYでの部屋作りを考えているという方にアドバイスなどをいただけますか?

DIYって、本当は誰にでもできるんですよね。私は本業がライター業だったので、普段の生活ではほぼ、頭とパソコンしか使わない生活。キーボードを叩く代わりにインパクトを持ち、頭を使う代わりに全身を使うってのは、最初は使う感覚回路が違うので、ちょっと戸惑いました。が、やってしまえば、人間、必ず慣れます(笑)。そして必ずできるようになります。自分がこれまで紙の上に自己表現をしていたのだとしたら、DIYは三次元空間に情熱のすべてをぶつけるダイナミックな自己表現。体がシャキシャキ動かないうちは少しもどかしくもありましたが、頭で考えて、ではなく、ほとんど感覚的に体が動くようになってからは、人間に本来内在している“暮らす場を作る本能”が炸裂したような感じで、爽快!快感!の一言でした。
小さな頃って、積み木遊びで自分の基地を作りますよね? ガクちゃんは家を作るなんてのはあれと一緒だと言うんです。確かに、小さな頃、お菓子作りごっこやお店やさんごっこ、基地遊びをしていたのに、本格的な工具や技術が手に入る大人になってそんなワクワクする遊びをしないなんて、なんてもったいない!笑 やればできるのに。だからぜひみなさんにも“ダイナミックなDIY”をやって欲しいです。やる前には四の五の考えてしまうかもしれませんが、部屋単位だったら延べ必要日数は数日。一回できてしまえば、こんな簡単なんだ〜!ということに気付いてしまうので。笑 他人の部屋もやりたくなってしまうかもしれませんね。

TOUMAI
〒193-0944
東京都八王子市館町657
電話/042-667-1424
URL/http://cafetoumai.com
営業時間/11:30〜21:00
定休/月曜日

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